ジンギスカンの食べ方は?美味しい焼き方やおすすめ食材も徹底解説!

「ジンギスカンは食べ方が難しそう」「正しい焼き方はある?」ジンギスカンを家庭で楽しみたいけど、食材や調理手順が分からないという声をよく聞きます。なかには「ジンギスカン鍋がないから作れない」なんて声も…。そこで今回は、ジンギスカンの食べ方について紹介します。おすすめの食材、ホットプレートやフライパンで美味しく食べるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ジンギスカンの食べ方は?

ジンギスカン定番の食べ方は、ジンギスカン専用の鉄鍋を使います。ジンギスカン鍋は表面にスリット上の溝があり、中央部が盛り上がったドーム型です。盛り上がった部分は「山」と呼ばれ肉を焼く場所、山の周りの溝は野菜を敷いて蒸し焼きにする場所です。山で焼いた羊肉の肉汁やタレが溝をつたって流れ落ち、野菜もグッと美味しくなります。

ジンギスカン鍋を使った面白い食べ方といえば、岩手県遠野市の「ジンギスカンバケツ」です。ジンギスカンバケツは遠野市発祥の鉄製バケツで、側面に空気を循環させるための穴が開いています。軽量で持ち運びしやすいため、季節のレジャーに活躍します。

ジンギスカンを食卓で楽しむ場合は、鉄鍋とカセットコンロを使うのが一般的です。鉄鍋がなければ、ホットプレートやフライパンでも美味しく食べられます。

ジンギスカンを食べる準備

ジンギスカンは、簡単な準備で美味しく食べられる料理です。ここでは必要な調理器具や下準備、食べ方について紹介します。

【ジンギスカンの調理器具】

ジンギスカンに必要な調理器具は「ジンギスカン鍋」「カセットコンロ」です。

  • ジンギスカン鍋
    • ジンギスカンは、専用の鉄鍋を準備してください。ジンギスカン鍋は「スタンダード」、七輪と相性がいい「穴あき型」、野菜をたっぷり焼ける「深型」などがあります。室内で楽しむ場合は、スタンダードを選べばOKです。
    • ホームセンターや大型家具店のほかネット通販でも購入可能ですが、迷う場合はジンギスカン専門店の公式サイトを参考にしましょう。「じんぎすかん あんべ」の公式サイトでも、おすすめの鉄鍋を紹介しています。
    • また、簡易的なアルミ素材のジンギスカン鍋もあります。鉄鍋より軽量で、価格は3,000円程度(5枚)と手ごろです。ジンギスカンを試してみたい、アウトドアで使いたい人におすすめです。
  • カセットコンロ
    • ジンギスカンを楽しむなら、IHではなくカセットコンロを選びましょう。熱源を選ばないため、レジャーや引っ越しで環境が変わっても使えます。IHでの調理は火力が出にくいため、ジンギスカンには向いていません。
    • また、ジンギスカンの調理は肉汁が飛び、テーブルが汚れやすいです。あらかじめ新聞紙などを敷いておくと、後片付けが楽になります。

【ジンギスカン肉の下準備】

ジンギスカンの食べ方は「味付け肉を焼く」「肉を焼いてからタレにつける」の2種類です。それぞれ必要な下準備を確認しましょう。

  • 味付け肉を焼く
    • 味付け肉を焼く食べ方は、下味をつけた羊肉を準備します。味付け羊肉はスーパーやネット通販で購入したり、自宅で手作りしてもOKです。
    • タレを手作りする場合は醤油やごま油、オイスターソースにすりおろしニンニクやショウガなどを加えて作ります。食べやすい大きさにカットした羊肉とタレをポリ袋に入れて揉みこんだら、30分~1時間程度おいて完成です。
  • 肉を焼いてからタレにつける
    • 肉を焼いてからタレにつける食べ方は生の羊肉と野菜、タレを準備します。下準備は、肉や野菜を食べやすい大きさにカットするだけ。タレは、自宅にある材料で手作りしても美味しく食べられます。
    • 手作りタレの材料は醤油や酒、酢、ハチミツに、すりおろしたリンゴや玉ねぎ、ニンニク、生姜などをお好みで加えます。少し辛みを加えたい場合は、唐辛子を入れても美味しいです。

【ジンギスカンの野菜】

ジンギスカンにおすすめの野菜は玉ねぎやピーマン、もやし、キャベツ、椎茸などです。鍋の山から流れた肉汁が絡まって、旨味たっぷり。食べやすい形や大きさにカットして楽しみましょう。

ジンギスカンが盛んな北海道では「皮付きじゃがいも」「行者ニンニク」「とうもろこし」など、ご当地野菜が定番です。ジンギスカンなら、野菜が苦手な人でも美味しく食べられます。

【ジンギスカンに合う食材としめ】

ジンギスカンの具といえば羊肉と野菜ですが、コンニャクや焼き豆腐、粗挽きソーセージもおすすめです。羊肉と一緒に焼いて、タレ後付けで楽しみましょう。

ジンギスカンの「しめ」におすすめの食材は焼きそば、うどん、ラーメンなどの麺類です。いつもと違う締めに挑戦したい人には餅や麩、焼きおにぎりもおすすめです。

ジンギスカンの焼き方は?

ジンギスカンの焼き方は、調理器具によって異なります。ジンギスカン鍋を使った調理が定番ですが、ホットプレートやフライパンもおすすめです。

それぞれの調理手順とコツを確認していきましょう。

【ジンギスカン鍋の手順とコツ】

  1. カセットコンロを中火にしてジンギスカン鍋をあたためる
  2. 鍋があたたまってきたら、脂を全体にのばす
  3. 鍋が熱くなったら周りで野菜を焼く
  4. 中央部分で羊肉を焼く
  5. 羊肉の片面がしっかり焼けたら裏返し、さっと焼いて完成

ジンギスカン鍋の焼き方のコツは、鍋をよく温めておくことです。冷たいうちにのせてしまうと肉が鍋にくっついたり、食べ始めと終わりで味にムラが出やすくなります。

鉄鍋が温まるのを待ちながら、焦げ付き防止の脂を塗りましょう。脂は牛脂や羊脂、ラードがおすすめです。味付け肉を焼く場合は、脂なしでも問題ありません。

ジンギスカン鍋の溝に野菜、山に羊肉をのせて焼きます。鍋肌が見えないくらい肉を広げて焼いたほうが、焦げにくいのでおすすめです。

片面がしっかり焼けるまで我慢して、裏返したらサッと焼いていただきましょう。羊肉は焼きすぎると硬くなりやすいので、ほんのり火が通ったら食べごろです。

【ホットプレートの手順とコツ】

  1. ホットプレートをあたためる
  2. 肉と野菜を焼くスペースを分ける
  3. ホットプレートが熱くなったら野菜を焼く
  4. 羊肉を焼く
  5. 羊肉の片面がしっかり焼けたら裏返し、さっと焼いたら完成

ジンギスカン鍋が自宅にない場合は、ホットプレートで調理しましょう。ホットプレートの焼き方のコツは、肉と野菜が混ざらないようにスペースを分けて置くことです。鉄鍋の山と溝で分けて焼くように、それぞれ調理します。

ホットプレートがあたたまったら、火の通りにくい野菜から焼きます。まず全体に野菜を広げて、ざっと炒めたら片側に寄せましょう。

野菜に火が通ったら、肉を焼きます。味付け肉なら余ったタレを野菜にかけて煮込んでも美味しいです。香ばしく焼きあげたいときは、タレをかけずに焼いてください。

【フライパンの手順とコツ】

  1. フライパンをあたためる
  2. フライパンが熱くなったら野菜を入れて、タレをかけて煮込む
  3. 野菜に火が通ったら皿によけておく
  4. フライパンを拭いてから羊肉を焼く
  5. 羊肉の片面がしっかり焼けたら裏返し、さっと焼いたら完成

鉄鍋やホットプレートがなくても、ジンギスカンはフライパンで作れます。フライパンの焼き方のコツは、野菜と肉を分けて調理することです。別々に調理することで、水っぽくならずに食べられます。

最初に火が通りにくい野菜を入れ、あらかじめ準備したタレをいれて煮込みます。味付け肉を使うときは、肉のタレでOKです。

野菜に火が通ったら皿に取り出し、フライパンを拭いてから羊肉を焼きます。焼けた羊肉を野菜と一緒に盛りつけたら完成です。

まとめ

ジンギスカンは、専用の鉄鍋を使った食べ方がおすすめです。中央部が盛り上がった独特の形状により肉汁が流れ、野菜も美味しく食べられます。自宅に鉄鍋がないときは、ホットプレートやフライパンで作りましょう。野菜と肉の焼くスペースを分けたり、手順を分けて調理することで美味しいジンギスカンが作れます。

ただ、羊肉の焼きすぎには注意しましょう。表面が白く変わったくらいが、柔らかくてジューシーな羊肉を楽しめるタイミングです。