マトン肉とは?ラムとの違い・特徴・おすすめの食べ方を徹底解説

マトン肉とは?ラムとの違い・特徴・おすすめの食べ方を徹底解説

「マトン」という言葉は聞いたことがあっても、実際にどんな肉なのか、ラムとどう違うのかがよくわからない、という方は少なくありません。羊肉専門の食肉店として、マトンの特徴から選び方、家庭での活かし方まで、順を追って丁寧にご説明します。

マトン肉とは?定義と基礎知識

マトン(mutton)とは、生後2年以上の成羊の肉を指します。対して、生後1年未満の子羊の肉を「ラム(lamb)」、生後1年以上2年未満のものを「ホゲット(hogget)」と区別するのが国際的な基準です。日本の市場では「ラム」か「マトン」の二区分で流通することが多く、ホゲットはあまり見かけません。

成羊は長い期間をかけてしっかり成長するため、肉質・風味ともにラムとは異なる個性を持ちます。どちらが優れているという話ではなく、それぞれに異なる魅力があると考えるのが正確です。

ラムとマトンの違いを比較する

色・脂・繊維の違い

見た目の段階からラムとマトンには違いがあります。ラムの赤身は比較的明るい赤色で、脂は白くきめ細かい印象です。一方、マトンの赤身は深みのある濃い赤色で、脂はやや黄みがかっていることがあります。これは成長とともに脂肪酸の組成が変化するためです。また、成羊は筋肉をより長く使ってきた分、肉の繊維がしっかりしており、噛み応えが増します。

風味の違い

マトンの最大の特徴は、その力強い独特の風味(羊臭さ・獣臭さ)です。この香りの主成分は「4-メチルオクタン酸」などの脂肪酸で、年齢を重ねるほど含有量が増えるとされています。この風味を「くさい」と感じる方もいれば、「これこそ羊肉の醍醐味」と好む方も多く、羊肉文化の深い中央アジアや中東・北アフリカなどではマトンが主流です。日本国内でも羊肉ファンが増えるにつれ、この独自の風味を求めてマトンを選ぶ方が増えています。

価格の違い

一般的に、マトンはラムに比べてリーズナブルな価格帯であることが多いです。ラムは生後1年未満という希少性と、柔らかさ・クセの少なさから高値がつきやすい傾向があります。マトンはその点、同じ重量でもコストを抑えやすく、家庭での煮込み料理などに使いやすい食材です。

マトン肉の栄養面について

羊肉全般に共通する栄養上の特徴として、以下の点が挙げられます。

  • L-カルニチン:脂肪をエネルギーに変えるアミノ酸の一種。羊肉は牛肉・豚肉・鶏肉と比べてもとりわけ含有量が多いとされています。
  • 鉄分(ヘム鉄):動物性食品に含まれる吸収率の高いヘム鉄を含み、貧血予防の観点から注目されています。
  • 亜鉛:免疫機能の維持や味覚・皮膚の健康に関わるミネラルを含んでいます。
  • たんぱく質:筋肉の合成に必要な必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく源です。

マトンはラムより脂肪分がやや多くなる傾向もありますが、調理法次第で脂を落としながら食べることができます。

マトン肉のおすすめ調理法

煮込み料理に最適

マトンの独特の風味と、しっかりした肉の繊維感は、長時間の煮込み調理と非常に相性がよいです。スパイスを使ったカレーやシチュー系の料理では、マトンの風味がスパイスと溶け合い、ラムでは出せない深みが生まれます。インド料理の「マトンカレー」や、欧州の羊肉シチューにマトンが使われる文化的背景もここにあります。

煮込む際は、最初に表面を強火で焼き付けてから煮汁に移すことで、旨味を閉じ込めるとともに風味の輪郭がはっきりします。また、生姜・にんにく・ローズマリー・クミンなどのスパイスやハーブを加えることで、独特の匂いをうまく昇華できます。

焼き料理(ジンギスカン・炒め物)でも活躍

ジンギスカンにもマトンは使われます。本場・北海道のジンギスカン文化では、味付きマトンを使うスタイルが広く普及しており、タレに漬け込むことでマトンの強い風味をうまくコントロールしています。当店でもマトンのジンギスカン用スライスを取り扱っており、タレとの相性の良さを楽しんでいただけます。

炒め物では、高温で短時間に仕上げることがポイントです。中華系の味付け(豆板醤・オイスターソース・花椒など)やスパイシーな味付けはマトンの風味と好相性です。

下処理のポイント

マトンの風味が気になる場合は、以下の下処理が有効です。

  • ヨーグルト・牛乳に漬ける:乳酸が風味を和らげる効果があります。30分〜1時間程度が目安です。
  • 香味野菜と一緒に下ゆでする:長ねぎ・しょうが・にんにくを加えた水で下ゆでし、アクをしっかり取り除きます。
  • スパイスやハーブでマリネする:クミン・コリアンダー・ローズマリーなどでマリネすると、風味が料理の個性として活きやすくなります。

マトン肉の選び方と保存方法

購入時は、赤身の色が鮮やかで、脂の色が清潔感のある白〜淡い黄色のものを選ぶのが基本です。表面が乾燥しすぎていたり、不自然な変色があるものは避けましょう。

保存は、冷蔵の場合は購入後2〜3日以内を目安に使い切ることが理想です。すぐに使わない場合は、小分けにしてラップで密封し冷凍保存してください。冷凍であれば1ヶ月程度を目安に使い切るとよいでしょう。解凍は冷蔵庫でゆっくり行う「低温解凍」が、旨味を逃がしにくく推奨されます。

まとめ:マトンは「知って食べると」もっとおいしい

マトン肉は、独特の風味と力強い味わいが特徴の個性的な食材です。その特性を知ったうえで、スパイス・ハーブ・長時間の煮込みといった調理法と組み合わせれば、ラムとはまた異なる豊かな食体験が生まれます。

岩手県遠野市の「じんぎすかん あんべ」では、マトンを含む羊肉各種を専門店ならではの品質でご提供しています。「マトンを試してみたいけれど、どの部位から始めればよいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。

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