ジンギスカンの特徴3選!七輪におすすめの鍋やメリット・デメリットを紹介

ジンギスカンは羊肉や野菜を楽しむ料理です。大人数で集まるとき、七輪を使えばキャンプのような屋外レジャーのときに向いています。しかし、ジンギスカンを食べたことがない、食べてみたいけど食べかたが分らない人が多いです。そこで今回は、ジンギスカンの特徴について解説します。七輪におすすめの鍋も紹介しているので、屋外でジンギスカンを楽しみたい人はぜひ参考にしてください。

【ジンギスカン】特徴3選!

「ジンギスカン」の特徴を3つ紹介します。

羊肉を食べる

ジンギスカンは、羊肉を焼いて食べる料理です。主に生後1年未満の仔羊肉「ラム」と、2歳以上の羊肉「マトン」の2種類の羊肉を食べます。店舗によってはロースやモモ、カタ、テンダーロインなど、さまざまな部位が楽しめます。

とくにロースは、仔羊一頭から500グラム程度しかとれない貴重部位です。肉質は柔らかく食べやすいことから、多くの人に好まれています。

専用鍋を使う

ジンギスカンは、主に専用の鉄鍋を使って調理する特徴があります。鍋の表面にスリット状の溝があり、中央部が盛り上がったドーム型です。中央部の「山」で肉を焼き、山の周りの溝で野菜を焼きます。羊肉の肉汁やタレが溝をつたって流れ落ち、野菜も美味しく食べられる形状です。

そのほか、ジンギスカンはホットプレートやフライパンでも作れます。ジンギスカンが盛んな地域では鉄鍋が一般的ですが、専用鍋がなくても美味しく食べられる料理です。

岩手県遠野市の名物

ジンギスカンの特徴は、岩手県遠野市の名物料理であることです。岩手県遠野市は、北海道と一二を争うジンギスカンで有名な地域。「ジンギスカンバケツ」を使った独自のスタイルが根づいています。

ジンギスカンバケツとは、鍋と組み合わせて使うブリキのバケツのことです。バケツの底に固形燃料を入れ着火したら、鉄鍋をのせて調理します。バケツが軽量で持ち運びしやすい、丈夫で壊れにくいことから遠野ジンギスカンには欠かせないアイテム。当店『じんぎすかん あんべ』の2代目・安部好雄が考案したスタイルです。

そのほか、山形県蔵王温泉エリアや長野県でも名物料理として親しまれています。

【ジンギスカン】七輪なら穴あき鍋

ジンギスカンを七輪で楽しむときは「穴あき」の鉄鍋を使いましょう。一般的な「穴なし」の鉄鍋と形は同じですが、鍋全体に細いスリット状の穴が空いています。余分な脂が穴から流れ落ちて、ヘルシーに焼き上がります。

また、香ばしい炭の香りが楽しめるのも「七輪」+「穴あき鍋」のメリットです。炭火が直接肉にあたり、こんがりジューシーなジンギスカンが楽しめます。

ただし、カセットコンロやジンギスカンバケツとは一緒に使えません。スリット状の穴から油が落ちるため、危険です。屋外レジャーで七輪と使いたい、穴なし鍋はすでに持っている人におすすめです。

【ジンギスカン】七輪以外なら穴なし鍋

ジンギスカン専用鍋には穴あり鍋のほか「穴なし」と「深型」があります。それぞれの特徴やメリットを紹介します。

【穴なし】

「穴なし」は、一般的なジンギスカン鍋です。穴ありと形は同じですが、スリット状の穴はありません。ジンギスカンバケツやカセットコンロに使いたい、脂が下に落ちないほうがいい場面で活躍します。

穴なし鍋のメリットは、買いやすいことです。もっとも定番なジンギスカン鍋であるため、種類が豊富に揃います。大きさや価格から選びやすく、ホームセンターやネット通販で購入しやすい形です。

【深型】

「深型」は、通常のジンギスカン鍋に比べて深さのある形状です。縁が高く作られていて深さがあるので、食材をたっぷり焼けるメリットがあります。

大人数でジンギスカンを楽しみたい、シメのうどんやラーメンをしっかり煮込みたい人におすすめです。

【ジンギスカン】七輪で食べるメリット・デメリット

ジンギスカンを七輪で食べるメリットとデメリットを確認しましょう。

【七輪のメリット】

ジンギスカンを七輪で食べるメリットは、次の3つです。

  • 羊肉の旨味を楽しめる
    • ジンギスカンを七輪で楽しむメリットは、羊肉の旨味を十分に楽しめることです。七輪の熱源である炭火は、強力な遠赤外線を発します。遠赤外線とは、食材の表面から内部まで同時にあたためる性質のある光線です。穴あり鍋を使うことですばやく加熱され、羊肉の旨味をしっかり閉じ込めます。
    • また炭の灰になった部分から発生しているのは、近赤外線です。近赤外線は食材への吸収が早く、加熱効果の高い特徴があります。羊肉の内側まで火が通り、ふっくら柔らかく仕上がります。
  • 多彩なシメを楽しめる
    • 七輪で焼くジンギスカンのメリットは、多彩なシメを楽しめることです。シメのうどんやラーメンを食べたあとに、簡単なおつまみやデザートが楽しめます。
    • 例えば魚介類です。七輪に網をのせてハマグリを焼いたり、バーベキュー感覚で楽しめます。おにぎりを焼いたり、ホイル焼きのおつまみを作ったり。食パンを焼いても外はカリカリ、中ふわふわに仕上がります。
    • そのほか七輪ならデザートの調理も可能です。リンゴやトウモロコシを焼いたり、串にさしたマシュマロを焼いても美味しいです。クラッカーやチョコレートがあれば、即席のチョコマシュマロサンドが作れます。
  • 火持ちがいい
    • 七輪は、火持ちがいいメリットがあります。七輪に使われている珪藻土は熱伝導率が低く、熱を逃がさない構造です。少ない炭で長時間燃焼するため、コスパ重視の人に向いています。
    • また、七輪は長く使っても錆びる心配がありません。劣化や汚れが気になりにくいのもメリットです。

【七輪のデメリット】

ジンギスカンを七輪で食べるデメリットは、次の3つです。

  • 準備に手間がかかる
    • ジンギスカンを七輪で焼くデメリットは、準備に手間がかかることです。炭の火おこしから始めて、火力調整も自分で行います。完全に消火するまで少し時間がかかるため、時間にゆとりのある人向きです。
    • 対してカセットコンロの場合は、ガスボンベをさして、ダイヤルをひねれば着火します。
    • 火おこしの手間がなく、火力調整も簡単です。準備や後片付けの負担がなく、ジンギスカンを気軽に楽しめます。
    • ただ、遠赤外線による強い火力は、炭火を使う七輪ならではです。立ち消え寸前のとろ火の状態でキープできるので、ジンギスカンからシメまで長時間楽しめます。
  • 重くてかさばる
    • 七輪のデメリットは、重くてかさばることです。一般的な珪藻土を使った七輪は、重さが3~5kg程度あります。小さな子ども連れで荷物が多い人や女性には、持ち運びが大変です。
    • また、大きい車なら気にならないかもしれませんが、コンパクトな車なら場所をとります。
    • 軽さや持ち運びしやすさを重視する人は、ジンギスカンバケツを使いましょう。ブリキ製のバケツだから、軽量なのに丈夫で長持ちします。固形燃料を使うため、火おこしの手間がなく後片付けも簡単です。
  • 一酸化炭素が出る
    • 七輪で炭を燃やすと、一酸化炭素が出ます。一酸化炭素とは無味、無臭の気体です。極めて毒性が強く、濃度が上がると頭痛や吐き気、めまいといった中毒症状が現れます。テントやガレージなど、閉じた場所で使わないようにしましょう。
    • また、小さな子どもが不用意に覗き込んだりしないように、気を配る必要があります。

まとめ

ジンギスカンは、ラムやマトンなどの羊肉を楽しむ料理です。一般的に専用の鉄鍋を使って調理されますが、熱源はさまざまです。屋外で楽しむなら七輪やジンギスカンバケツ、室内で楽しむならガスコンロがおすすめです。

七輪を使うときは穴あり鍋、ジンギスカンバケツやガスコンロなら穴なし鍋と覚えておきましょう。七輪と穴あり鍋で調理した羊肉は、遠赤外線の力でこんがりジューシーな仕上がり。余分な脂が穴から流れてヘルシーに焼けるので、健康意識の高い人やダイエット中の女性に向いています。